結論
2026年10月16日に公表された調査では、薬局やドラッグストアで薬剤師に相談した経験が「よくある」「時々ある」と答えた人は、10.6%だった。
9割近くは、ほとんど、あるいは一度も相談していない。

薬剤師の接客・相談対応の質、55.0%が「本人の経験や知識」が影響していると回答。勤務継続年数や定着状況を重視する人は約3割に
株式会社NEXER Groupのプレスリリース(2026年10月16日 10時00分)薬剤師の接客・相談対応の質、55.0%が「本人の経験や知識」が影響していると回答。勤務継続年数や定着状況を重視する人は約3割に
ニュースの要点
調査は株式会社NEXER Groupと、薬剤師の職場探し「お仕事ラボ」が、2026年8月24日~9月1日にインターネットで実施した。
対象は全国の男女500人で、10月16日に公表されている。
相談経験は、「よくある」が0.6%、「時々ある」が10.0%。
「ほとんどない」が23.8%、「一度もない」が65.6%だった。
対応の質に影響すると思う要因は、複数回答で「薬剤師本人の経験や知識」が55.0%と最も多く、「コミュニケーション能力」が39.8%、「人員体制や忙しさ」が17.2%だった。
「経験や知識」55.0%は何を示すのか
「経験や知識」が最も多く選ばれていた。
利用者は薬局の教育体制や、薬剤師の経歴を見る機会がほとんどない。
そのため、短い会話の中での説明の分かりやすさや受け答えから、経験や知識を感じ取っているということだ。
もう1つ。「職場環境が良いと、利用者にも良い影響がある」と考える人も合計55.0%いた。
勤続年数を重視する人は27.6%、重視しない人は72.4%
勤務継続年数や定着状況を「とても重視する」は5.4%、「やや重視する」は22.2%で、合計27.6%だった。
反対に、「あまり重視しない」「まったく重視しない」を合わせると72.4%になる。
重視する理由には、長く勤める薬剤師への信頼や、同じ人に続けて相談できる安心感があがった。
重視しない理由には、勤続年数と能力は一致しないこと、利用者から勤務年数が分からないことがあがっている。
どちらの意見も、もっともだと思う。
動いた方がいい人/様子見でいい人
職場の見直しを考えてよい人
- 患者さんの相談に応じたいが、人員が足りず、時間を取れない状態が続いている
- 相談しやすい場所や、声をかける余裕がなく、改善を提案しても取り合ってもらえなかった
- コミュニケーションや知識を学ぶ機会が、職場にほとんどない
- 忙しさのため、毎日の疲れが大きく、続けることに不安がある
様子見でいい人
- 相談の時間は確保できていて、患者さんと話せている
- 店舗や会社の課題は見つかるものの、上司や同僚に相談できる
- 相談の時間は確保できていて、患者さんと話せている
- 今の働き方に大きな不満はない
相談しやすい環境は整えられる
- 声のかけ方を1つ決める:「お薬のことでほかに気になることはありませんか」と最後に一言聞いてみる。
- 相談できる内容を見える化する:薬剤師に相談できることを、店内に掲示する。
- 人員や忙しさは数字で伝える:忙しさが原因なら、「相談を受けられなかった回数」などを自分で記録して、上司に相談する。
- 「薬と健康の週間」を活用する:毎年10月17日~23日に、薬剤師の役割を知ってもらう取り組みが行われてきた。近くの薬局や地域の薬剤師会のイベントがあれば、確認してみよう。

イベント・医薬/薬の正しい使い方、かかりつけ薬剤師・薬局の役割を知る大切さ