サンダルを履くと指先が見える。
これが正直、ずっと苦手だった。
同じように感じている人は、意外と多いんじゃないかと思う。
昔から、足の小指の爪が小さい。
正直、誰かに見せて指摘されたことは一度もない。
痛いわけでもないし、生活に支障が出ているわけでもない。
それでも、高校を卒業するまで、指先が見えるサンダルはずっと避けていた。
誰にも見られていないのに、気になっていた
改めて足の小指を見てみると、爪の形が丸まっていて、他の指の爪より一回り小さい。

サンダルを履いたときに地面に当たる感触も、心なしか他の指と違う気がする。
深爪気味になっているのも関係していそうだ。
指摘されたことがないのに気になる、というのは我ながら不思議な感覚だった。
誰かに何かを言われたわけではなく、ただ自分の中で「見られたら変に思われるかもしれない」という想像だけが先に立っていた。
だから高校生の頃は、夏でも指先が隠れる靴やスニーカーを選び続けていた。
今も正直、恥ずかしい
仕事柄、身体のことを人に説明する機会は多いのに、自分の足のことになると、いまだに少し身構えてしまう。
今回、思い切ってつま先が出るタイプのサンダルを履き始めた。
選んだのは、指先の抜け感がありつつホールド感もしっかりしているタイプ。
最初の数回は「小指が丸見えだな」という意識が頭のどこかにあった。
克服した、と言えるほどきれいな話ではない。
今でも、じっくり足元を見られたら少し気まずいだろうな、という感覚は残っている。
でも、そこまで見ている人はいない
ただ、実際に何度もサンダルで外を歩いてみて気づいたことがある。
道ですれ違う人の足元を、自分がどれだけ見ているかを考えてみると、答えはほとんど「見ていない」だった。
よほど印象的な靴でもない限り、他人の指の形や爪の大きさまで意識することは、まずない。
自分が気にしていたのは、実際に見られていることではなく、「見られるかもしれない」という想像の方だったのだと思う。
気にならなくなった、というより開き直った
だから今の状態を正確に言うなら、「気にならなくなった」のではなく、「気にしても仕方ない」と開き直れるようになった、というのが近い。
コンプレックスがゼロになったわけではない。
ただ、それを理由に選択肢を狭め続けるのはもったいないな、と思うようになった。
今回、指先が出るサンダルを試してみたのも、そういう気持ちの延長にある。
サンダルを履く季節になると、なぜか毎回ちょっとだけ気になる。
それでも、この記録を続けているのは、そんな自分の足と、ゆるく付き合っていく過程を残しておきたいからだと思う。

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